« 惜夏…について | トップページ | 小さい秋みつけた  »

2005/09/09

忘れじの生石高原

00000045

       中学の頃、父に初めて単車で連れて行ってもらった。
       自分にとっては一番高い山だった。
       それからは事あるごとにこの山に登った。
       その頃は気づかなかったけれど
       大人になってからは
       美しい棚田に目が行くようになっていた。
       あれからどれほどの時間が流れたのだろう。
       今ではその棚田もずいぶんと消えた。
         
       脳裏に浮かぶのはあの日のこと。
       遠くの麓を走っていて
       生石山に雲がかかっていた。
        「行ってみよう!」
       想いが重なった。
       山は全山雲の中だった。
       ライトをつけて走る…
       そしてやっとのことで峠にさしかかった。
       強風のために流雲となって想いを包みこんだ。
       それが初めての香りだった。
          
       いつしか風がやみ
       空には満天の星が輝いていた。
       一面の広いススキが原には
       虫の音が絶え間なく響いていた…
       それが君の子守唄のように聞こえた。
         

|

« 惜夏…について | トップページ | 小さい秋みつけた  »

コメント

トシャ丸先生さん、こんにちは!
これが忘れじの山なんですね。
自分にとって一番高い山というのはありますよね。
それを目指して人は歩いていくものなのでしょう。
山の頂きで見たもの聞いたものが伝わってきます。

子守唄はいいですね。
そういえば昨夜私はララバイというウクレレのCDを聴いてました。
ではまた!

投稿: chiiko | 2005/09/11 09:40

chiikoさん、こんばんは
子守唄…そうですね。
私はやはり海よりも山でしょうか。
山の思い出…ことに生石高原は一際深いですね。
そう想い入れ…
ずっと昔のままでいてほしい…
と、せんない願いを抱きつつ目を閉じると…
ちょっと遅かった?青春真っ只中、
この山の頂上にたたずむ二つのシルエットが浮かんできます。
その頃にはまだ頂上一面に
センブリの真っ白い花が咲き乱れていました。
今は強い風に揺れるススキと
へばりつくように咲く白い野バラがかすかに往時を偲ぶだけ…
変わりゆく姿に自分の面影を重ねて
時間の狭間にゆれる愛の幻想…

投稿: トシャ丸先生 | 2005/09/13 01:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/49394/5864311

この記事へのトラックバック一覧です: 忘れじの生石高原:

« 惜夏…について | トップページ | 小さい秋みつけた  »